左三 - 反骨への

戦国無双より島左近×石田三成
エロあり。後半から左近がへたれ気味に……orz


 「綺麗な顔をして、本当に何も知らないんですね。」
謀反ではない禁忌の反骨。主の顎に手をかけ上を向かせる。端麗な顔を見下すよ うに覗き込む。抗う目。真一文字に結ばれた口。屈服などするはずがないような 態度。嗜虐をそそられる。許されるとは思わない。だが事が済んだあと彼が俺を 手放すとも思えない。根拠の無い自身が俺の口を開かせる。
「抵抗しないんですか。なら頂いちゃっても構いませんよね。」
顎を掴まれれば成すがままに俺を見上げる主君に問う。否。問いかけではなくこ れは勧告だ。そして主君に微笑みかける。彼にとっては微笑みほど優しいものに は見えなかったかもしれない。そんなことを脳裏に浮かべながら愛しい主君に口 付けるべく顔を寄せる。

 今まで従順だった主が口付けに顔を背ける。
「おや。この左近が相手では矢張り不服ですか。」
傷ついてみせて心にもないことを言ってみた。口角がつりあがる。主君はこちら に振り返り
「違う!」
と、意外なほど強い調子で言ってきた。驚いたがそれよりも強く否定してくれた のが変に嬉しかった。自覚していないだけで俺も本当に傷ついていたのかもしれ ない。愚かにも。
「それなら。」
再度口付けようと試みる。主君は一瞬身を硬くしたが今度は受け入れてくれた。

 最初はほんの遊びのつもりだった。からかっているだけのつもりだった。なの に、愛しい殿が本気で受け止めてくれたから。

 言い訳じみた心の内の感動を改めて並べる。好きだな、俺も。そして愛すべき主君三成殿も。逃避に似た心理から現実に戻って来ると相変わらず主も抗わずにそこに居る。ならば一方的かもしれないがその心は一つ。
「嫌なら逃げて下さって構いませんから。」
言いながらその赤い長い髪に口付ける。自由になるための逃げの口実。この優し い主君はこの一言で逆に心を縛られ逃げられなくなるだろう。わかっているから こそあえて告げる。そして彼は何も言わない。そう思うと自然と笑みがこぼれて くる。誤魔化すように触れる髪を梳く。そのまま前髪を耳にかけると髪に隠れて いた目で睨まれた。その視線すら可愛いのだから始末が悪い。

 「綺麗ですよ。」
三成殿の耳元で囁く。怒ると思ったからそのまま耳に舌を入れる。
「っう、あ…!」
驚いたように肩を竦め主君はぎゅっと目を閉じる。その閉じた瞼に口付ける。主 が硬く目を閉じてる隙に羽織の紐を解く。
「左近、何を……」
三成殿が目を開いて俺の手を止める。俺は気にせず続けようとするがそうさせて くれないらしい。俺の手を止めるだけ止めてそれ以上抗おうとしない主君に再び 告げる。
「殿、言ったじゃないですか。嫌なら……」
言いかけると三成殿が遮った。
「わかった。」
そう言って三成殿は俺の手を今度こそ振り払い、あろうことか自ら羽織を脱ぎ捨 てた。俺のためだけに脱いだのだ、という下らない陶酔。
「他は? 全部脱げばいいのか?」
主が挑戦的な目で言った。俺は顔がにやけるのを止めないまま彼を抱きしめて答 える。
「自分で脱ぐのもいいですが俺に脱がせて下さいよ。お楽しみはこれからなんで すから。」
まったく、この人は。俺の心意を理解しているのだろうか。これから俺に抱かれ 陵辱されることを理解しているのだろうか。しているのだとしたら、どういった 心境でいるのだろうか。こんなことを考えるのは俺がそれだけこの御仁に夢中だ からか。当の本人は少しだけ恥かしそうにむくれているだけで何も言わない。

 「お慕い申し上げております、殿。」
そう言ってまた一つ口付けを落とす。触れるだけでない深く交わる口付け。その 行為が段階を踏んで順に激しくなっていくのは初心な我が主のため。全て受け止 めてもらうため。三成殿の目が虚ろになっていく。接吻一つに感じてくれている のなら忠臣としてこの上ない栄誉だろう。矢張り初心な主を気遣っていったん顔 を離すと目の前には上気した頬と上下する肩。そのか弱さに一瞬の眩暈。戦場で あれだけ豪勇と毒舌を振るう三成殿が。しかもそれが全て俺のためとなると嬉し くて俺の中心が熱くなる。段階を追って、のつもりだったが据え膳喰わぬはなん とやら……三成殿もあながち嫌でも無さそうだ、口実っぽく暗唱して主の着物を 肌蹴させる。
 白い胸板が露になる。白い、が、逞しい。しっかり武士としての体つきだ。そ れが今上気して全身の雰囲気で俺を誘っているわけだが。
「これは。刀傷ですね。こっちは弓でも掠りましたか。矢張り貴方も武士だ…… 体が武勇を語ってらっしゃる。」
俺はそう言いながら露になった主君の体の傷跡をなぞる。三成殿はされるがまま に俺の顔を見る。同じように頬の傷に触れてきた。なんだ、この心地。
「これから先傷跡は増えませんよ。殿の綺麗な顔もその体も、この左近が何人た りとも触れさせないと誓いましょう。」
そう言って主君の胸元にまた口付け。一つ一つの傷をなぞると彼の人の鼓動が伝 わってくる。かなり速く脈打っている。
「……ッ」
主君の声が一転、甘い声に変わる。傷跡だって皮膚が薄いとは言え皮膚だ。ここ とは矢張り比べ物にならないらしい。
 ここ――白い胸板にある小さな突起に唇が触れたのだ。屈んだ姿勢で主を下か ら見上げて目を合わせるとまた口付ける。さっきのは不意だったから咄嗟に声が 漏れたのかもしれない、が二度目は無かった。それで俺は三成殿の乳頭を口に含 み舌で転がす。びく、主君は反応するが声まではどうにかこらえたようだ。そろ そろあの甘い声が聞きたい。そう思い立ち上がり帯を解く。また笑いがこみ上げ るのを感じながら布越しに三成殿のそれに触れる。
「んっ…!」
やわやわと前に触れながら主君の表情を仰ぐ。上気した頬と潤んだ瞳が酷く煽情 的だ。俺の視線に気付くと主は怒ったような興味がないようないつもの表情を取 り繕う。
「感じてなどいない、図に乗るな。」
主君がこんなことを言うものだから俺はつい喉を鳴らしてくつくつ笑う。その態 度のままそうですかと言うと主が今度は激しい口調で
「何が可笑しい!」
ムキになって言う。どうやら怒らせてしまったらしいのですみませんと言いなが ら三成殿のそれに今度は直に触れる。
「くっ」
声を出すまいと堪えるがそれははっきりと声になって漏れ出でた。俺は三成殿の 機嫌をこれ以上損ねる気は無かったので聞こえない振りをして主君の前に跪いた 。丁度顔の高さにそれが来る。

 再度仰ぎ見るとこの期に及んで未だ平静を装おうと試みる主君が居た。目を合わせ微笑んで見せると躊躇無く口に含む。徐々に硬さと熱を持ち始めていてどこか心地よくすらあった。瞬間また三成殿がびくり。息が荒くなっているので声を堪えるのも困難になってきているようだ。その様がまた煽る。
「左近……、止せ。」
三成殿が俺の髪に触れながら言う。制止しているのではなく触れているだけだ。 そう、これは拒絶ではない。よって構わず続ける。裏筋に舌を宛がいながら前後 に頭を振る。時々先端にきては鈴口に舌を入れ込む。所在無い手が掴んでいた三 成殿の足が震えているのがわかる。膝の辺りに手を当て支えるように力を込める と顔を少しずらして足の付け根に痕をつけた。彼の人の肌は白い。白い肌に紅い 痕はよく映えた。俺は満足げにそれを見て次に三成殿の顔を見る。
「こういうことをされるのは初めてですか、殿。」
自分で付けた痕を指でさすりながら尋ねる。
「知ったことか。」
いつもの傍若無人な態度。違う。声が震えているのは明瞭だ。どこか愉悦を感じ る。それならば。
「それなら優しくしてあげないといけませんね。」
今の自分が出来る一番優しい微笑みをつくる。今はどうしても邪な気が混じって しまいそうなのは自覚していた。この言葉を聞いて三成殿は一瞬目を見開くとす ぐに目を細めて糞、と悪態を吐く。

 それから我が主は俺に身を預けたように力を失くした。最後の尊厳は声に託したらしく矢張り甘い声は聞かせてくれない。そのまま俺は一度三成殿を絶頂に導く。その精は手で受け止めた。主君の荒い息が整わないまま膝立ちになってもらい後ろに小さく在る窪みに指の腹を当てる。
「これ使わせてもらいますよ。力抜いてれば大丈夫ですからね。」
そう言うや襞を伸ばすように指で擦る。先ほどの精液が滑りを良くしているが堪 らず三成殿が体を強張らせる。
「なんだ、それは。そこは……」
覚束ない様子で意識が遠いまま三成殿が言う。俺はため息を吐いて膝立ちの主の 正面に胡坐をかいた。
「俺の肩に寄りかかって下さい。下半身の力を抜いてもらえると助かるんですが ね。」
そう言うなり俺は主君の背を押さえ自分の肩口にもたれさせる。本人はされるが ままに俺の首に腕をまわしてしがみついている。
――なんて愛らしい。
 三成殿の胸中は今不安でいっぱいだろう。寄りかかるべきは自分しか居ないの だ。
軽く感動を覚えながら再度後ろに息づく菊を解しにかかる。一瞬腕の力が強めら れたのを感じたがそれでも俺の言うとおりに下半身に力を入れないようにしてい るようだ。焦るな。俺を受け止めてくれようと言う主君のために逸る気持ちを抑 えまずはそこで快感を受け取ってもらえるまで根気強くゆるい刺激を与えつづけ る。先ほど精を放って小さく項垂れている三成殿のそれがぴくりと反応を示す。 まだ勃つというにはおこがましい程度だがそれでも三成殿が感じ初めている。そ れだけで俺は触れても居ないのに怒張しているのがわかった。我ながら情けない 、相手を触っているだけでこの様とは。

 「痛かったら言って下さい。これは本当に変な意地は張らないで下さいよ。」
そう言って俺は三成殿が不安そうに頷くのを確認してから窪みを擦る指の動きを 速めて、そしてゆっくりとその中へ指をうずめていく。
「ぁ…」
小さく三成殿の声が漏れる。その顔が痛苦に歪んではいないかと用心深く覗き込 むと三成殿は俺を見返して言う。
「何か……妙な感じだ……。」
恍惚としたような表情。安心した。
「痛くはないんですね?」
念押しすると主君は少し恥かしそうにああ、と言った。少しだけ指を動かしてみ る。また三成殿の顔を見る。
「ん…」
眉根を寄せて目を閉じたその声は甘い喘ぎ声。それで俺はゆっくりとその指を奥 まで進める。
「あ…」
詠嘆のような声がいくつも漏れる。それは指をゆっくり引いたときも同様にあっ た。ふと三成殿のものに目を遣ると天を仰いでいる。それを見て笑うと今度は本 格的に指を動かし始めた。
「うぁ、左近、っ…待っ……!」
三成殿が言うのと同時に後ろに力が入り俺の指が締め付けられる。
「痛みますか?」
心配して聞いたのに三成殿の顔はどこか惚けていて、
「いや、痛くは無い……なんというか、ヘンだ。」
俺の表情は苦笑に変わる。
「そうですか。」
そう言うのと同時に中にある指をくぃ、と曲げる。
「んんっ…!」
ちょうど当たったらしい、三成殿の"善いところ"。一際高くて甘い声が出た。い い気になって何度もそこに指を伸ばす。そのたびに主君が喘ぐ。
「左近っ、や、…やめっ……」
途切れがちに何とか三成殿が言う。俺は指を止めないままに
「痛みますか。それとも"ヘン"ですか。」
と尋ねた。主は余裕がないのを知っていてなお指は止めない。
「ちがっ…や…!」
俺にしがみつく手に力がこもる。
「では?」
俺は意地悪く更に問いただす。三成殿は暫く唇を結んで声を堪えながら俺を見つ めた。そして。
「……き、気持ち、ぃのだ……っく……!」
とうとう主君は認めた。俺は不意に自分が優しい笑顔になるのを感じた。
「よく言えました。」
そう言い優しく三成殿の瞼、頬、そして唇に口付ける。

 三成殿は指を増やしても同様に喘いでくれた。痛がる様子も無く指は三本を飲み込んだ。傷つけないよう慎重にやってきたのが焦らしになったらしい。三成殿はついに俺の期待をはるかに凌駕するその言葉を発した。
「左近…っ、も、いい…ぃ、から、入れろ……入れてくれ…ッ!」
俺は俄かに何のことだか本当に解らなかった。主の反応によっては今日は指すら 入れるつもりはなかったものを、まさか。応えられずに固まっていると三成殿が 再び口を開く。
「貴様…まだ俺を、莫迦にするのか。…これ以上は限界だ……入れろ、左近の― ―。」
今のは幻聴ではないだろうか。未だに夢見心地でひとまず指を引き抜き三成殿の 体を起こす。何も言えないまま自分のものを取り出すと先端から涎が溢れていた 。その様に苦笑しながらその先走りを一物の全体に塗り広げる。あろうことか三 成殿が始終を見ている。変な興奮に包まれた中簡単に準備が整う。
「本当に、いいんですか。後悔しませんか。」
主君を仰向けに押し倒しながら言う。三成殿は上気した顔で睨むように黙って俺 を見る。
「お願いですから痛かったら言って下さいよ。」
事の始まりの勢いはどこへやら、途端に低姿勢な自分を自嘲しながら自身を宛が う。主は目を閉じて待ち構えている。腰を少しだけ押し進める。
「う……」
「痛みますか?」
主君が呻くのに俊敏に反応して情けなく伺いを立ててしまう。
「いい。大丈夫だ……平気だ、から…来い……。」
そんな自分と対象に三成殿は促す。客観視すると滑稽だと無性に悲しくなってき た。しかしこれでは痛むのか解らない。来い、主君が悩ましげに再度強請るから 仕方なく出来る限り慎重に腰を進める。くっ…きつくて声が出る。一度止めると 三成殿は関を切ったように浅く呼吸をした。こんなにも気が気でないのはそれだ けこの主君が大切だから。来い、それでも三成殿は言う。俺はまた慎重に腰を進 める。とうとう全てが埋まった。主君に覆い被さって顔を寄せると目に涙をたた えていた。
「大丈夫ですか?」
小さな声で囁くと三成殿は目を開き俺の首に腕をまわしてきた。慈しむような声 で言う。
「今はそのままで……。変だな、こうしてお前と繋がって俺は……嬉しく思って いる。」
主君の今にも泣き出しそうな顔。優しい目。上気した頬。震える唇。その涙がも し痛みによるものなら、けれどそれは違っていて。俺はもらい泣きをしそうにな った。今までこんなにも愛しい人が居ただろうか。こんなにも大切な人が居ただ ろうか。そんな感慨に浸りながら三成殿に口付ける。互いから舌を絡める濃密な 口付け。それはひとたび唇を離れると三成殿の首筋へ落ちる。紅い櫻を散らして いると三成殿がそっと言った。動いてみてくれないか、と。
 いつもより心なしか優しい口調。優しい視線。そして少しだけ大胆で妖艶な魔 性の言葉。俺は黙って頷きゆっくりと自分のものを引く。カリ首が入り口に引っ かかるところまできて今度は角度を変え再び腰を沈める。さっき見つけた、三成 殿の善いところに当たるようにそれを導く。主君の表情は少しの苦痛と充足感と 圧迫感、快感と……期待すら読み取れる。
「は、あっ……!」
そこにきちんと導かれたことを知らせる声が上がる。今度はさっきより少しだけ 速く浅く腰を引きまた沈める。
「んくっ」
今度はギリギリまで腰を引いて勢いよく同じところ目掛けて沈める。が、うまく 届かなかったらしい。もどかしさに三成殿の腰が跳ねる。快感を追い求めて。
「さこ…ッん!」
名を呼ばれて顔を見ると無言で訴えかけてくる。"激しく。"
 そこから先は細かいこと小賢しいこと何も考えずに動いた。三成殿が喘ぐ声だ けが耳に届く。
「お慕い申し上げております、殿。」
同じ言葉を繰り返す。ただ深みを増して。主君の足が俺の腰に絡められるのを感 じた。応えるように主君の自身に触れ、高めあう。

 視界が真っ白になる。

――っく……!


左近、俺もお前が好きだ。途切れ途切れのその言葉は、俺の空想だろう。







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